
このような疑問にお答えします。
私はサクシードを仕事とプライベートで使用しており、月平均1800キロ、年間2万キロ弱走ります。
実走で得られた情報や実績を当ブログで発信しています。
今回はLEDヘッドライトのデメリットについてご紹介しようと思います。
LEDヘッドライトのデメリット
明るくて省電力なLEDヘッドライトにもデメリットはあります。
それは発熱量が少ないことと、電気回路があることです。
LEDヘッドライトは近年増えつつあり、新型車にも続々と採用されています。
LEDは省電力で長寿命なことが大きな特徴で、社外品のLEDバルブも数多く市販されているので、ハロゲンやHIDからバルブを交換してLED化することも流行っています。
ヘッドライトとして優れた性能を持つLEDですが、デメリットが1つも無い訳ではありません。
LEDは省電力がゆえに発熱量が少なく、ヘッドライトへの着雪に弱い傾向があります。
全く発熱しない訳ではないので、ある程度の着雪には対応出来るものの、猛吹雪のような激しい雪の場合は、溶けるよりも着雪のほうが多くなり、ヘッドライトの光量が減る恐れがあります。
雪の多い地域ではいまだにハロゲンヘッドライトを使い続けるユーザーがいるそうですが、このような理由があってのことかもしれません。
もう1つのデメリットは、電気回路の存在です。
LEDを点灯するには電気回路の基板が必要で、基板は水に弱く濡れるとショートする可能性があります。
純正でLEDヘッドライトの場合は、防水対策もされているので問題無いですが、元々ハロゲンのヘッドライトに社外品のLEDバルブを取り付ける場合は注意が必要です。
ハロゲンは真空の電球なので、多少水に濡れてもショートする可能性は低いですが、社外品のLEDバルブはハロゲンとの互換性を確保するために基板が一体となっており、防水対策がされていない車では危険です。
万一ショートすると、ヘッドライトのヒューズが飛んで点かなくなったり、最悪の場合はメインヒューズが飛んでエンジンが掛からなくなる可能性もあります。
少し話がそれますが、同じような理由でナンバープレート灯やブレーキランプをLEDにするのもあまりおすすめできません。
ルームランプであれば水に濡れる心配も少ないのでありかなとは思います。
明るくて省電力なLEDヘッドライトにもこのようなデメリットがあります。
ハロゲンヘッドライトのメリット
消費電力が大きく寿命も短いハロゲンですが、メリットが無い訳ではありません。
ハロゲンは発光時に熱を発するので、それが時にメリットにもなるのです。
まずLEDのデメリットでも触れましたが、ハロゲンは着雪に強いことです。
発熱量が多いのでヘッドライトについた雪もすぐに溶かしてくれます。
また、構造的にショートの危険性が少ないこともメリットです。
仕組みとしては電球と同じなので、電気が通る部分は真空のガラスの中で、万一ショートしてもフィラメントが切れてそのバルブが点かなくなるだけなので、車が動かなくなるような事態になる可能性は低いです。
さらに、バルブ自体の価格もHIDやLEDと比べるとはるかに安いので、何かトラブルがあっても気軽に交換出来るところもメリットです。
消費電力が大きく寿命も短いハロゲンですが、メリットが無い訳ではありません。
HIDの注意点
LEDとハロゲンのちょうど中間的な位置にあるのがHIDです。
その明るさや点灯時の独特な光り方で根強いファンがいるHIDですが、取り扱いには何点か注意すべきことがあります。
構造としては蛍光灯に近いHIDは、蛍光灯と同様に点滅に弱く、頻繁に点灯と消灯を繰り返すと寿命が短くなります。
なので信号待ちなどでヘッドライトを消し、バッテリーの負担を減らすことがありますが、HIDならやめたほうが良いです。
また、HIDは点灯する時に一番電力を使うので、バッテリーの節約にもならない可能性があります。
さらに、HIDは点灯してから100%の明るさになるまでに少し時間がかかるので、これらを加味すると信号待ち等ではむしろ消灯しないほうが良いです。
LEDとハロゲンのちょうど中間的な位置にあるのがHIDですが、取り扱いには注意が必要です。
ヘッドライトの構造に注意
LEDもHIDもハロゲンも、それぞれ光の広がり方が違うので、ヘッドライトの構造に合ったバルブを使う必要があります。
車のヘッドライトは、当然純正のバルブに合わせて設計されているからです。
例えば、LEDは直線的な光であまり拡散しませんが、その反対にハロゲンの光はよく拡散し、広範囲を照らします。
純正でハロゲンの車は、当然ヘッドライトもハロゲンに適したレンズカットとなっており、そこにLEDなどの異なる種類のバルブを装着すると、光の進み方がめちゃくちゃになります。
光軸も合いにくいですし、対向車が眩しく感じるなどの弊害が生まれます。
実用上は問題ないレベルかもしれませんが、ヘッドライトがベストではない状態になることは確かです。
LEDもHIDもハロゲンも、それぞれ光の広がり方が違うので、ヘッドライトの構造に合ったバルブを使うことが大切です。