軽自動車は節約にならない?

  • 普通車より軽自動車のほうがトータルで見て本当に節約になる?
  • 税金面では確かに得だけど、車自体の耐久性や価格は本当にお得と言える?

このような疑問にお答えします。

この記事の内容

  • 車自体の耐久性の問題
  • 購入価格の高さ

軽自動車は維持費が安く節約になるというのは世の中の常識です。

しかし、本当にそうでしょうか?

今回はこの常識にあえて疑いの目を向け、税金面以外で軽自動車にコストメリットはあるのかを考えてみようと思います。

車自体の耐久性の問題

普通車(普通・小型自動車)と比較して、軽自動車の耐久性は低くなる傾向にあると考えられます。

その理由として大きく3つの点が挙げられます。

①エンジンの常用回転数が高い

軽自動車の排気量の上限は660ccに定められており、これ以上排気量の大きなエンジンは搭載出来ません。

近年の軽自動車は、安全性や快適性の向上により、車体重量が増加傾向にあります。

普通車のコンパクトカークラスですと、大体車重は1000kg前後であることが多いと思いますが、近年の軽自動車は同等かそれ以上の車重であるケースもあります。

660ccの排気量で、普通車並みの車重を動かす訳ですから、どうしてもエンジンの常用回転数は高くなる傾向にあります。

常用回転数が高くなるということは、それだけエンジンの部品が多く動くことになりますから、当然エンジンの寿命は短くなります。

②エンジンが高出力な設計

また、軽自動車のエンジンは660ccまでという限られた排気量の中で、出力を重視した設計となっていることがほとんどです。

最近の軽自動車のエンジン出力は、ターボ付きで60~70馬力、ターボ無しで40~50馬力程となっていますが、この出力は排気量から考えるとかなりハイチューンなエンジンと言えます。

単純計算でターボ無しでもリッター当たり100馬力に近いような出力を持っているのです。

これは一昔前のレースカーにも匹敵する高出力です。

エンジンは出力を重視するほど、その寿命は短くなります。

たかが軽自動車のエンジンと考えてはいけません。

限られた排気量で重い車重を動かす為に、かなり無理をした設計のエンジンが搭載されていると考えたほうが無難です。

③錆びに弱い

車のボディには、錆びから車を守る為に塗装や防錆処理がされています。

軽自動車の車体下を見ると、防錆処理(アンダーコート)の塗りが薄かったり、そもそも塗られていない車種もあったりします。

それは、近年ただでさえ重くなりがちな軽自動車の車体を少しでも軽くする為に、防錆処理を削減又は省いているのです。

防錆の為のアンダーコートも重さが無い訳ではないので、削減又は省くことで軽量化になります。

これはボディの塗装についても同じことが言えます。

普通車と軽自動車の塗装皮膜を比べた場合、軽自動車のほうが皮膜が薄いことがほとんどです。

これは何も軽自動車に限った話しではなく、普通車でも一部の燃費を追及した車(プリウス)などでも同じことが行われているようです。

燃費と走りを両立する為に車を軽くしたい、しかし安全性は犠牲に出来ないという事情から、見えない部分の防錆や塗装を削るしかないのです。

これらの事情から、普通車(普通・小型自動車)と比較して、軽自動車の耐久性は低くなる傾向になります。

購入価格の高さ

軽自動車の価格は、普通車と比べて割高だと考えられます。

その理由として大きく2つの点が挙げられます。

①中古車の価格が割高

軽自動車は中古車の価格が割高です。

その理由は、軽自動車の需要が高い為です。

軽自動車はコンパクトで小回りが効き、日本の道路事情にあっては運転がし易いので、老若男女から需要があります。

また、税金も安いのでその点でも人気があります。

中古車は主に需要と供給で価格が決まりますので、軽自動車の中古車価格は高くなりがちです。

実はこれと同じことが原付バイクでも起こっています。

原付バイクは車の免許があれば基本乗れますし、手軽に乗れるので高い需要があります。

よって新車と中古車の価格差が小さくなります。

大型バイクなどは、大型の免許が無ければ乗れませんので、そもそも乗れる人間が限られてきます。

よって中古車でも価格の下落が大きくなりがちです。

どんな人でも乗りやすい軽自動車は需要が高く、中古車の価格が割高です。

②国内規格のため割高です

軽自動車は日本国内にしかない規格で、世界に販売されず販売台数も限られるので割高です。

車は工業製品なので、数を売るほど1つあたりのコストが下がります。

つまり、販売台数が多いほど安くて良い物が造れる訳です。

軽自動車は日本国内限定の規格で、海外には販売されていません。

一方、普通車のコンパクトカー、例えばマツダのデミオや日産のマーチなどは世界で販売されています。

同じような価格で販売されている車であっても、日本国内でしか売れない軽自動車は販売台数を稼ぐのが難しく、コストメリットが活かせません。

また、車を造るメーカーからしても日本国内限定で売る車と世界で売る車とではどちらに注力するか、答えは見えていると思います。

同じ利益を出すにしても軽自動車は儲けを出すのが難しく、その分品質を犠牲にしてコストを削減することも考えられます。

日本国内だけで世界に売れない軽自動車は、価格と品質のコストパフォーマンスが悪く割高であると言えます。

以上の点から、軽自動車の価格は、普通車と比べて割高だと考えられます。

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