このような疑問に、愛車遍歴7台、サーキット走行経験もある筆者がお答えします。
早めの給油は燃料ポンプの寿命を伸ばす

ガソリンを早めに給油することで、燃料タンク内にある燃料ポンプの寿命を伸ばせる可能性があります。
燃料ポンプはガソリンによって冷却と潤滑が行われているためです。
車の燃料タンクの内部には、ガソリンを吸い上げる燃料ポンプがあり、ガソリン残量が多い時はガソリンに浸かりながら動いています。
燃料ポンプは動くことで発熱しますが、タンク内でガソリンに浸かった状態で動くことで、ガソリンによる冷却と潤滑が行われます。
ガソリンの残量が減ってくると、燃料タンク内の空気の比率が多くなり、ガソリンが波打ち動揺することで、一瞬ですが燃料ポンプがガソリンに浸かっていない時間が発生し、冷却と潤滑が滞ることになります。
ガソリンの劣化が抑えられる

ガソリンを早めに給油することで、燃料タンク内のガソリンの劣化を抑える効果があります。
燃料タンクの中がガソリンで満たされることで、空気の量が少なくなりガソリンの酸化及び劣化のスピードが抑えられます。
ガソリンは、空気中の酸素や水分と触れることで酸化・劣化していき、当然ですが空気に多く触れるほど劣化のスピードは早くなります。
ガソリンが少ない状態の燃料タンク内は、ガソリンが少ししか入っておらず空気が多い状態となっており、ガソリンが劣化しやすい環境になります。
ガソリンが満タンの場合は、燃料タンク内にガソリンが満たされ、空気の量が少なくなることから、劣化のスピードが比較的遅くなります。
ガス欠の可能性を減らせる
ガソリンを早めに給油することで、ガス欠で走行不能になる可能性を減らすことが出来ます。
当たり前ですが、ガソリンが少ない状態で走行すると、ガス欠になり走行不能になる可能性が高くなります。
万一、ガス欠で走行不能になると、救助のためのJAFやレッカーの手配などで多額の費用が発生することもあります。
ガソリン残量を減らした状態で、給油に行く手間や費用を節約した分は、たった1度のガス欠で全て吹き飛んでしまいます。
また、地震や台風などの自然災害の発生で、急にガソリンの給油が満足に出来なくなる、といった可能性も少なからずあります。