盲点!社外エアクリーナーのデメリット6選

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エンジンルーム サクシード

疑問

  • 社外エアクリーナーに交換するとパワーが出て車が速くなる?
  • 社外エアクリーナーにデメリットは無い?
  • 純正エアクリーナーのほうが優れている点はあるの?

このような疑問に、愛車遍歴7台、サーキットで耐久レースに出走経験もある筆者がお答えします。

この記事で分かること

  • 実用回転数の充填効率が落ちる
  • 吸気抵抗低下=濾過性能低下
  • 特にむき出し毒キノコエアクリーナが✕
  • ターボ車は比較的影響が少ない
  • パワーバンドが高回転にシフトする
  • フッティングが悪いケースがある
この記事を書いた人
プロサクの日々

ホンダインテグラタイプRやクラウンなど、中古車7台に乗り、改造や事故などで失敗も多数。
大学で自動車部に所属、車の整備、改造、レーシングカートを経験。
社会人になり、ショップのレース車両でエビス東コースのサーキット走行会や、8時間耐久レースにドライバーとして参加。
プロボックス・サクシードは前期型と後期型の両方に乗った経験があり、乗車歴は通算して11年目。
現在は2015年式・グレードTX・1500cc・FF・CVTの後期型サクシード(プロボックス)を仕事とプライベートの両方で乗り、年間走行距離は約18000キロ。
セカンドカーは2013年式・660cc・FF・CVTのLA100Sダイハツムーヴカスタム。
コインパーキングについても詳しく、ガジェットやグルメに関する記事も発信中です。

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実用回転数の充填効率が落ちる

社外のエアクリーナーに交換することで、街乗りなので多用する実用回転数の充填効率が落ちる可能性があります。

空気は厳密に言うと質量が存在し、吸気慣性が働くからです。

例えば、風が吹くと分かる、風を感じる、これらは全て空気に質量があるからです。

質量がある全てのものには、慣性の法則(動いているものは動き続けようとする力)が働きます。

純正エアクリーナーはその点が十分考慮され、街乗りなどで最もよく使う回転数付近で、シリンダー内への充填効率が最大となるように設計されています。

エアクリーナーを純正品以外のものに交換すると、吸気慣性のバランスが崩れてしまう可能性があり、実用回転数の充填効率が落ちてしまうことがあります。

吸気抵抗低下=濾過性能低下

吸気抵抗が低いということは、原則として濾過性能を犠牲にしていることが多いです。

吸気抵抗と濾過性能は、基本的にはトレードオフの関係だからです。

社外品のエアクリーナーは、吸気抵抗の低減によってパワーアップを謳っているものが多く、低抵抗=パワーアップという図式で宣伝されている物が多いです。

確かに、吸気抵抗が減れば最大充填効率が上がりポンピングロスも減るので、エンジンの最大パワーは上がると筆者も思います。

吸気抵抗というのは、例えば人が口に付けるマスクで考えると分かりやすく、微細な埃やウイルスも寄せ付けない濾過性能の高いマスクと、そこまで濾過性能が無いマスク、どちらが呼吸しやすいでしょうか?

エアクリーナーの濾過性能が低いということは、エンジン内に砂や塵などのゴミが入りやすいということを意味し、エンジン内に砂や塵が入るとシリンダーやピストンに傷を付ける原因になり、確実にエンジンの寿命は短くなります。

社外品のエアクリーナーは、吸気抵抗が低い代わりに濾過性能を犠牲にしていることも多いので、注意が必要です。

レース用の車など、頻繁にエンジンをオーバーホールする前提なら良いのですが、そうではなくて、何万キロ~何十万キロもノンオーバーホールで走るのであれば純正品の濾過性能が一番です。

特にむき出し毒キノコエアクリーナが✕

社外エアクリーナーには純正交換タイプとむき出しタイプがありますが、特にむき出しタイプ通称キノコエアクリーナーには注意が必要です。

むき出しエアクリーナーは、別名「毒キノコ」と呼ばれることもあるように、製品の選択や取り付け方法、車のセッティング方法を間違えると、様々なデメリットが発生する可能性があります。

むき出しエアクリーナーは、その名の通りエンジンルームでむき出しなので、きちんと遮熱対策をしていないとエンジンルーム内の熱気をダイレクトに吸ってしまうことがあります。

吸気温度は、熱い空気より冷えた空気のほうがエンジンパワーが出るのが原則で、これは、ターボ車に吸気を冷やすためのインタークーラーが、車種によっては純正でも付いているケースがあることを思えば、吸気温度を下げることの重要性が分かると思います。

一方で、純正のエアクリーナーボックスやその配管は、熱の影響の少ない樹脂製であることがほとんどで、熱の影響が少ないフェンダー裏やヘッドライト裏などから空気を吸うようになっており、エンジンルーム内の熱気を吸わないような設計になっていることがほとんどです。

また、純正のエアクリーナーボックスやその配管は、吸気慣性を最大限活用出来るように配管の太さや長さが設計されており、それらを全ての取り去って取り付けるむき出しエアクリーナーは、吸気慣性の面でも不利になりやすいです。

ターボ車は比較的影響が少ない

ターボ車に社外エアクリーナーを取り付ける場合は、NA車と比べてその影響が比較的小さいと言えます。

ターボ車の場合は、吸気慣性や脈動の問題以前に、過給機で機械的に空気を圧縮して充填効率を高めているので、エアクリーナーを社外品に交換してもデメリットは出にくい傾向があります。

ターボ(過給機)の付いていないNA車(ノーマルアスピレーション車)の場合は、吸気慣性や脈動を利用して充填効率を高めていますので、エアクリーナーの影響がモロに大きく出ます。

NA車の空気を吸う力とはすなわち、エンジンが発生する負圧の力しかないため、吸気慣性や脈動をうまく生かして充填効率を高めていく必要があるからです。

ただし、ターボ車の場合でもブーストが掛かるまでの領域はNAと同じなので、超低回転域の特性を考えるならデメリットがあるとも言えます。

また、吸気温度で言うとターボ車のエンジンルームはタービンがある関係で高温になりがちなので、先にご紹介したむき出しタイプのエアクリーナーは、きちんと熱対策をしないと吸気温度の面でデメリットが出てくる可能性が高いです。

ターボ車に社外品のエアクリーナーを取り付ける場合は、NA車と比べてその影響が比較的出にくいと言えます。

パワーバンドが高回転にシフトする

社外エアクリーナーに交換することで、パワーバンドが高回転にシフト(移行)する可能性が高いです。

低回転域の充填効率よりも、高回転域の充填効率のほうが良くなるためです。

確かに、社外品のエアクリーナーを取り付けることによって、エンジンの最大パワーが上がることはありますが、それは高回転域でのパワーが上がるというケースがほとんどです。

サーキットなど、エンジンの回転数が高いまま走り続けられる場合は良いですが、一般道を走る場合は高回転域のパワーを使うシーンも限られてくる思います。

社外品のエアクリーナーでパワーアップするというのは完全に嘘ではありませんが、それで一般道を走って車が速くなるかどうかは、また別の話しと言えそうです。

社外品のエアクリーナーに交換することで、パワーバンドが高回転にシフトする可能性が高いです。

フッティングが悪いケースがある

粗悪な社外品のエアクリーナーでは、フッティングそのものが悪い場合さえあります。

エアクリーナーの精度や素材が悪くて、僅かでも吸気経路に隙間が出来てしまうと、そこから二次エアを吸ってしまいエンジンの調子を崩す可能性があります。

特に純正交換タイプの社外品のエアクリーナーで、フィルターと純正エアクリーナーボックスとの相性が悪く、わずかな隙間が出来てしまうことがあります。

純正品のエアクリーナーと、ノーマルのエアクリーナーボックスの組み合わせであれば、もちろんこのような現象は発生しません。

社外品のエアクリーナーを選ぶ際は、激安な無名メーカーの物ではなく、しっかりとした有名メーカーの物を選ばないと、パワーアップどころか調子を崩してパワーダウンする可能性すらあります。

粗悪な社外品のエアクリーナーでは、取付のフッティングそのものが悪く、パワーダウンの可能性すらあるのが現状です。