このような疑問に、コーヒーのハンドドリップ歴13年以上の筆者がお答えします。
コーヒー豆は粉ではなく豆で買いましょう

美味しいコーヒーを淹れる上で、私がまず最初におすすめしたいのが、コーヒー豆を豆の状態で買うことです。
粉の状態で買うのと、挽きたての豆とでは、香りが全く違います。
市販のコーヒー豆は既に挽いてある粉の状態のものと、挽いていない豆の状態のものが販売されており、粉は挽く手間がなく手軽で良いのですが、よりコーヒーの味や香りを楽しみたい場合は、私は豆で買ってきて家で挽くことをおすすめしています。
豆で買ってきて、コーヒーを淹れる直前にミルで挽くことで、香りが格段に変わってきます。
コーヒーメーカーなどドリップマシンで淹れる時も、豆から挽いたコーヒー豆を使用すると味や香りが全然違ってきます。
また、粉の状態で売っているコーヒー豆は、空気に触れる表面積が大きく酸化が進みやすいので、味が劣化しやすいという特徴があります。
その点、豆の状態であれば空気に触れているのは表面だけなので、粉の状態と比べて酸化のスピードが遅く、味や香りも劣化しにくくなっています。
その劣化のスピードの差は、分かりやすく表現すると車と徒歩に例えられることがあります。
もちろん豆の鮮度や焙煎時期も大事ですが、粉と豆の違いはコーヒーの味や香りに与える影響が大きいです。
ペーパードリップが美味しくて手軽です

コーヒーを淹れる方法としては、ペーパードリップが美味しくて手軽でおすすめです。
道具の手入れや後片付けにあまり手間がかからず、味と香りも本格的に楽しめるからです。
コーヒーの抽出方法で代表的なものはネルドリップ・ペーパードリップ・フレンチプレス・サイフォンなどありますが、その中でもペーパードリップは比較的手軽にコーヒーを楽しむのに適しています。
元々ペーパードリップは、ネルドリップに近い抽出方法と言われており、ネルドリップはフィルターのネルが絹で出来ているため、使用後はすぐに洗い水に浸けて保管する必要があるなど、少し手間がかかります。
ですが、ペーパードリップならフィルターが紙で出来ており、使い捨てなのでネルドリップのような手間は掛かりません。
ハンドドリップの道具は大は小を兼ねません

コーヒーの道具は、飲む量に合ったサイズを選んだほうが良いです。
飲む量に合ったサイズの道具のほうが抽出しやすく、味も安定する傾向があるためです。
例えば、ペーパードリップではドリッパー・サーバー・ペーパーフィルター・ケトル・ミル(豆から挽く場合)という合計5つの道具を使うのが基本ですが、これらの道具には様々なサイズがあり、主に1~2杯用や3~4杯用など、淹れる杯数によって製品のサイズ展開がされています。
3~4杯用の大きな道具で、1~2杯のコーヒーを淹れようとすると、豆やお湯の量と比較して道具が大きいので、抽出が難しく、味が安定しにくくなります。
特に、ドリッパーとペーパーフィルターのサイズは飲む量に合ったサイズを選んだほうが良い結果が出やすいです。
普段は1~2杯しか飲まず、たまに来客等で3~4杯飲むこともある場合は、大きい道具を用意するのではなく、小さい道具で2回に分けて淹れるという方法をとるのが良いかもしれません。
また、道具が大きくなるほど収納場所も取ってしまうので、コンパクトという面でも小さい道具にはメリットがあります。