なぜ消えた?アイドリングストップが減った3つの理由

  • 最近の車にアイドリングストップがついていないのはなぜ?
  • 燃費向上の効果はあったのか?
  • エンジンに悪影響はないのか?

このような疑問にお答えします。

この記事の内容

  • 税制と燃費基準が変わった
  • 実燃費向上はわずか
  • エンジンにとっては過酷

私はサクシードを仕事とプライベートで使用しており、月平均1800キロ、年間2万キロ弱走ります。

実走で得られた情報や実績を当ブログで発信しています。

今回はアイドリングストップが減った3つの理由について、税制と燃費基準や、燃費向上の観点から考察しようと思います。

税制と燃費基準が変わった

アイドリングストップが減少した背景には、税制と燃費基準の変化があります。

税制は車の取得費用や維持費に、燃費基準はカタログ燃費に大きく影響します。

元々アイドリングストップが普及した時期はエコカー減税の対象期間でした。

エコカー減税はカタログ上の燃費で対象になるか対象外になるかが決まるので、カタログ燃費を少しでも上げようとアイドリングストップが採用されました。

それが2021年4月30日で完全に廃止となり、アイドリングストップを採用する理由のひとつが無くなりました。

さらに、新車のカタログ燃費の測定基準がJC08モードからWLTCへ変更されました。

JC08モードとWLTCの違いは、燃費測定時間中のアイドリングの時間が短くなったことです。

これにより、アイドリングストップでエンジンを止めても節約できる燃料が少なくなりました。

アイドリングストップ装着車と非装着車のカタログ燃費の差が小さくなったことで、自動車メーカーとしてもコストがかかるアイドリングストップを採用する理由が無くなりました。

実際にトヨタも新型ヤリスからアイドリングストップの採用をやめています。

アイドリングストップが減少した背景には、税制と燃費基準の変化があります。

実燃費向上はわずか

JC08モードの燃費基準ではカタログ燃費を向上させる効果のあったアイドリングストップですが、実際の走行では燃費向上の効果はわずかです。

頻繁にエンジンの始動と停止を繰り返すことで、逆に燃料を多く消費しているケースがあるためです。

5秒間のアイドリングで消費する燃料と、エンジンを始動するために必要な燃料はほぼ同じです。

つまり、アイドリングストップでエンジンを止めたら5秒間はそのままでいないと燃料の節約になりません。

実際の走行ではかなり頻繁にエンジンの始動と停止を繰り返すのがアイドリングストップなので、逆にマイナスとなるケースが多々発生します。

また近年では、制御系の進化によってアイドリングで消費する燃料は減っており、アイドリングストップの存在意義は薄れています。

このような背景から、アイドリングストップの実燃費向上の効果はわずかです。

エンジンにとっては過酷

アイドリングストップのように、エンジンを頻繁に始動・停止するのは、エンジンにとって過酷な使い方と言えます。

同じようにエンジンを頻繁に始動・停止するハイブリッド車のエンジンは、かなりひどい状態になるようです。

頻繁に始動・停止を繰り返すと、油温が上昇しないことでエンジンオイル内の水分が蒸発せず、エマルジョン(乳化)が起こりやすくなります。

乳化したオイルは白く白濁し性能が低下、結果的にエンジンに大きな負担がかかります。

あるメーカーの整備士さんいわく、ハイブリッド車のエンジンは大体がこのような状態になっているので、あまり触りたくないとのことでした。

アイドリングストップとハイブリッドを同じように考えるのはおかしいですが、エンジンを頻繁に始動・停止するという意味では同じです。

アイドリングストップは、エンジンを頻繁に始動・停止するので、エンジンにとっては過酷な使い方と言えます。

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