このような疑問に、ダイハツムーヴカスタムLA100Sのオーナー歴6年目、最近ヘッドライトの黄ばみが気になるようになり、ホルツのヘッドライト用ウレタンクリアで塗装を行い大失敗した経験を持つ筆者がお答えします。
ダイハツムーヴカスタムLA100Sのヘッドライトが黄ばんできたのでリペアを行いました

筆者が普段乗っているダイハツムーヴカスタムLA100Sです。
2013年式で今年で13年目になり、ヘッドライトの黄ばみや曇りが目立つようになりました。
ネットやYouTubeの動画などで、ホルツのヘッドライト用ウレタンクリアが好評なのを知り、自分でもヘッドライトのリペアをDIYで行ってみようと思いました。

運転席側ヘッドライトの現状です。
全体的に曇っており、光量が落ちるほどではありませんが、いまいちぱっとしない印象です。
これでも、1年ほど前に3Mのヘッドライトコーティングを施工しているので、黄ばみはそれほどでもありません。

こちらは助手席側のヘッドライトです。
運転席側と比べると、曇りや黄ばみが少なく少しだけキレイに見えます。
こちらも、約1年前に3Mのヘッドライトコーティングを施工済みです。

さっそく作業を開始していきますが、まずはサンドペーパーでの研磨などからボディの塗装を守るために、マスキングテープをヘッドライトの周りに貼っていきます。
マスキングテープはコーナンプロで購入した建材用の汎用性の高いマスキングテープで、特に車用ではありません。
ボンネットはあらかじめ開いておくことで、マスキングの手間を省くと同時に、塗装がボンネットに飛び散ることを防いでいます。

助手席側も運転席側と同じようにマスキングしていきます。
補足ですが、このマスキングの作業を行う前に、ヘッドライト全体を軽く水洗いしています。
マスキングした後にサンドペーパーで研磨作業を行うのですが、その際に砂やホコリなどがヘッドライトに付着したままだと、砂やホコリが研磨剤のような働きをしてしまい余計な傷を付けてしまう可能性があるためです。

マスキングテープを貼る際は、特に塗装のエッジ部分を保護するように意識して貼ります。
塗装のエッジ部分は塗膜が薄く、剥がれてしまいやすいことが主な理由です。
特に軽自動車の場合は、車両重量を軽くするためと製造コスト削減のため、塗膜が薄い傾向があるので、マスキングは念入りに行います。

左右ヘッドライトのマスキングが完了したので、サンドペーパーによる水研ぎ作業へ移っていきます。
作業場所の注意点としては、水研ぎを行うため水道が近くにあるほうが作業がしやすいのと、塗装の途中で雨が降ると全てが台無しになってしまうので、出来れば屋根がある場所のほうが望ましいと思います。

400番のペーパーを使い、古いコーティングと黄ばみや細かいヒビ割れなどを取っていきます。
水をつけながらジョリジョリと研磨していきますが、この時点では不安で一杯です。
ペーパーで擦った時にジョリジョリ音がしなくなり、抵抗感が減ってきたら研磨終了の合図です。

バケツの中に水を張り、研磨スポンジを常に濡らしながら作業を行っていきます。
筆者は紙のサンドペーパーではなく、ホルツの研磨スポンジセットを使用しています。
スポンジなので水を含ませやすく、複雑な曲面にもフィットしやすく、紙のサンドペーパーよりも耐久性が高いので、特に水研ぎを行う際にはおすすめできる商品となっています。

助手席側も運転席側と同じように、400番の研磨スポンジで水研ぎを行っていきます。
1年前に塗った3Mのヘッドライトコーティングを剝がしていくようなイメージで、ガシガシと削っていきます。
研磨の白い粉がいっぱい出るので、フロントバンパーはかなり汚れます。

400番の研磨スポンジで水研ぎが完了した運転席側のヘッドライトです。
この時点では透明になるどころか、この先ちゃんと透明になるのか不安しかない状態ですが、頑張って作業していきます。
少しでも透明に見える部分があれば、それは磨き残し(古いコーティングが残っている)なので、全体的にまんべんなく擦りガラス状になるまで研磨します。

400番の研磨スポンジで磨いていた時間は、左右のヘッドライト合わせて20分ほどです。
ここからは徐々に研磨スポンジの番手を上げていきますが、同時に研磨する時間も長くしていきます。
細かい番手の研磨時間をより長く取ることで、粗い番手の研磨傷を確実に消していく意味があります。

400番の次は800番の研磨スポンジで水研ぎを行っていきます。
ホルツの研磨スポンジセットは、400・800・1500番という異なる番手の3枚セットで、サイズも手のひらサイズで扱いやすく、DIYでヘッドライトの研磨を行う際にはぴったりな商品となっています。
耐久性も筆者の体感では紙のサンドペーパーの3倍以上はあると感じています。

運転席側のヘッドライトから研磨していきます。
水をつけながらゴシゴシと、片側20分くらい掛けて研磨しました。
400番で研磨した時よりも、少しづつ透明度が上がってきている感じがしました。

800番での研磨作業が完了した運転席側のヘッドライトです。
研磨が完了すると音と感触が変化し、最初はガサガサと削っている音と感触があるのですが、ある程度研磨が進んでくると音が静かになり、研磨スポンジがヘッドライトに貼り付くような感触が出てきます。
作業時間の目安としては、400番の時の倍の時間を掛けて研磨すると、磨き残しが少なくなると思います。

助手席側のヘッドライトも同じように研磨しました。
研磨する際は横と縦の両方の方向をまんべんなく磨くことで、より均一に仕上げることが出来ると思います。
ボンネットの下に隠れる部分に関しては、別に研磨や塗装をしなくても外からは見えないのでいいといえばいいのですが、筆者は細かい見えない部分までキレイにしたいという想いから、がっつりではないですが軽く研磨作業を行っています。

最後は1500番の研磨スポンジで磨いていきます。
水研ぎで、800番の倍の時間を掛けて研磨するようにします。
研磨作業はこれで最後なので、悔いの残らないように最後まで慎重に作業を行います。

運転席側のヘッドライトを1500番の研磨スポンジで磨いていきます。
このあたりからは、ヘッドライトを削っているという感覚から、ヘッドライトをなでているような感覚になり、水をつけた時の透明度が明らかに増しているのを実感できます。
800番の研磨スポンジで付けた傷を消すように、まんべんなく研磨していきます。

運転席側のヘッドライトの1500番での研磨が完了しました。
表面の傷が細かくなり、曇りガラスのような質感になっています。
ダイハツムーヴカスタムLA100Sのヘッドライトは、下部のほうに凹凸があるため、研磨作業は少しやりずらい部類に入ると思います。

助手席側のヘッドライトも運転席側と同じく研磨していきます。
研磨する際は指先に力を入れるのではなく、手のひら全体で擦るようなイメージで作業を行うようにします。
あまりピンポイントに力を入れて研磨してしまうと、ヘッドライトが歪んでしまう原因になったりします。

助手席側のヘッドライトも1500番での研磨が完了しました。
1500番は片側30分程度、両方のヘッドライトで60分程度の時間を掛けて研磨を行いました。
右手と左手を交互に使って、短時間の休憩を挟みながら作業を行いましたが、翌日は両腕に疲労感が残りました。

研磨が終了したので、ヘッドライトを軽く水で洗って表面の研磨粉などを洗い流し、塗装用のマスキングを行う工程へ移っていきます。
ヘッドライトの表面に付いた水分は比較的すぐに蒸発してくれるのですが、隙間に入った水分はなかなか蒸発しないので、乾拭き用のウエスなどを用意しておくと作業がスムーズに進みます。
筆者が作業を行った時期は真夏だったため、水分がすぐに蒸発して好都合でしたが、この高い気温が後の塗装作業の仕上がりに影響するとは、この時点では全く考えていませんでした。

それでは、マスカーを使用して塗装用のマスキングを施していきます。
使っているマスカーは、コーナンプロで購入した塗装作業用のマスカーで、特に車専用の物ではありません。
バンパーやエンジンルームに塗装のミストが付かないよう、隙間なくマスキングしていきます。

塗装用のマスキング作業が完了しました。
筆者はマスカーを使ってマスキングするのは初めての経験だったこともあり、見た目は少し汚い仕上がりになっていますが、一応は大きな隙間なくマスキングすることが出来ていると思います。
新聞紙などでもマスキングは出来ますが、マスカーを使ったほうが作業効率が良く、おすすめです。

ここまで来たらいよいよ塗装の下処理となります。
シリコンリムーバーを使い、ヘッドライトの表面に付着している油分を除去していきます。
油分がある上に塗装をしてしまうと、塗料が弾いてしまいうまく塗装することが出来ません。

筆者はこの脱脂の工程で大きなミスをやらかしました。
シリコンリムーバーを、いつも洗車で使用しているウエスにつけて、ヘッドライトを拭いてしまったのです。
洗車で使用しているウエスには、普段使っているコーティング剤がたっぷり染み込んでおり、例え洗っていたとしても脱脂で使用するべきではありませんでした。
皆様にはぜひ使い捨てのウエスやペーパーなどを使って脱脂作業を行って頂きたいです。

そして、いよいよヘッドライトクリアを塗装していく工程になります。
ホルツのヘッドライト用ウレタンクリアは2液となっており、高い耐久性と強度を持っています。
耐久年数は2年と明記されており、一度塗装を施すことで長期間キレイなヘッドライトを維持できる商品となっています。

付属の説明書を参照し、塗装の準備を行っていきます。
ポイントとしては、ピンを押し込んで2液塗料を混ぜた後は出来るだけ早く使用することと、塗装中は時々缶をよく振り、塗料を攪拌しながら作業を行うことです。
また、筆者は見落としていましたが、塗装する環境としては雨の日などの湿度が高い日を避けることと、気温が30度以上の時はゆず肌やブツの原因となるため作業を避けることなどが明記されています。

スプレー缶の裏にはピンを押し込む時に使う、プラスチック製のナットのような物が装着されています。
一度取り外して、向きを逆にしてネジ込んでいくことで、スプレー缶の底にあるピンが押し込まれていく仕組みです。
ピンを押し込むことで、缶の中にある2液の塗料が混ざり、塗装作業が可能な状態になります。

プラスチック製のナットを最後まで締め込むことで、ピンが奥まで押し込まれます。
ピンを押し込んだ後は、缶をよく振り中の塗料を攪拌します。
ピンを押し込んだ時点から塗料の硬化が始まってしまうので、後の作業は効率良く行っていく必要があります。

ピンが最後まで入っていることを確認して、塗装作業へと進んでいきます。
2液ウレタンの内訳は、塗料と硬化剤と思われ、それらが混ざることで耐久性のある強固な塗膜が実現します。
塗料と硬化剤をよく混ぜてから塗装を行う必要があるため、ピンを押し込んだ後はもちろん、塗装作業中も時々缶を上下に振り、中身を混ぜながら使うことが重要となります。

それではヘッドライトの塗装作業を行っていきます。
まずは運転席側のヘッドライトに捨て吹きを行います。
ヘッドライトとスプレーを20センチほど離して、上から順に平行に軽くまんべんなくスプレーを吹いていきました。
捨て吹きとは、塗装する物と塗料とを馴染ませる意味合いで、ごく軽めに塗装することを言います。

助手席側のヘッドライトも運転席側と同様に捨て吹きを行います。
この日は8月の真夏日で、塗装作業をしたのは夕方でしたが気温は30度以上ありました。
気温が高すぎるせいか、捨て吹きの時点で曇りとゆず肌っぽい見た目となっています。

捨て吹きが完了したヘッドライトの様子です。
捨て吹きは軽く塗装するだけなので、乾燥時間は短く5分後くらいに2回目の塗装を行うことができます。
捨て吹きをせずにいきなり厚塗りをしてしまうと、素材と塗料が馴染んでいないため弾いてしまったり、垂れてしまう原因となります。

捨て吹きから5分ほど経過してから、2回目のクリア塗装を行いました。
運転席側のヘッドライトを塗ったところですが、捨て吹きの時と比べて明らかに透明度が上がり、良い感じのヘッドライトになってきました。
透明度は上がりましたが、気温が高いせいか少しゆず肌っぽい仕上がりとなっています。

助手席側のヘッドライトも同じように2回目の塗装を行いました。
かなりクリアになってきましたが、塗り方にムラがあり曇りやゆず肌が見受けられます。
運転席側のヘッドライトよりも助手席側のヘッドライトのほうが、元々の曇りが少なく程度が良いです。

2回目のクリア塗装が終了した時点でのヘッドライトです。
かなりクリアになってきましたが、所々曇りが残っており、まだ完全にクリアな仕上がりになった訳ではありません。
ヘッドライトとスプレー缶の距離は20~30センチ離し、平行に同じ速度で移動しながら塗っていますが、ヘッドライトの形状がある程度複雑なため、塗りむらが出がちです。

そして、3回目のクリア塗装をした運転席側のヘッドライトがこちらです。
少しずつクリア感が増してはいますが、曇ってしまった部分もあり、ヘッドライトのクリア塗装の難しさを痛感しました。
この作業を行っている最中の気温は33度ほどあり、気温が高すぎてスプレーのミストがヘッドライトに付く前に固まって粒になってしまう印象です。

助手席側のヘッドライトの3回目です。
こちらは曇りも少なく、運転席側のヘッドライトと比べてよりクリアな仕上がりとなっています。
一応、ホルツのヘッドライト用ウレタンクリアの説明書では、3回目の塗装で最後という形になっています。

3回目の塗装が終了した時点でのヘッドライトの様子です。
取扱説明書としては、この3回目の塗装でフィニッシュという形になります。
筆者は、まだスプレー缶の残量に余裕がありそうだったので、この後4回目以降の塗装をしてしまいました。

こちらが4回目の塗装が終わった運転席側のヘッドライトです。
脱脂の工程でコーティング剤が染み込んだウエスを使用してしまったためか、クリア塗装が弾いてしまった部分があり、それをリカバリーするために4回目以降の塗装をしてしまいました。
この判断が、後々の大失敗の主な原因となります。

助手席側のヘッドライトの4回目です。
このあたりから、スプレー缶の重さはあるのですが噴射されるクリア塗料が時々途切れるようになり、均一に塗るのが難しくなってきました。
クリア感は3回目の塗装の時とあまり変わらないように感じます。

4回目の塗装が終わった後のヘッドライトです。
最初と比べれば、かなりクリアな仕上がりになったと思いますが、まだ一部に曇りと弾きが見られるため、スプレー缶の中身が無くなるまで塗装をしてみることにしました。
本当は、スプレー缶の残量に余裕があり、均一に塗料を噴射できる3回目で作業を終えるべきでしたが、筆者はあろうことか説明書を無視して4回目以降の塗装をしてしまいました。

ホルツのヘッドライト用ウレタンクリアに付属する説明書にも、塗装は3回目で終えるように明記されています。
筆者は3回目を終えた時点で、まだスプレー缶の残量に余裕があるように感じたので、もったいないという感情で4回目以降の塗装をしてしまいました。
空になったスプレー缶もそれなりに重量があったので、まだスプレー缶が重いからといって塗装を続けると、失敗の原因になります。
ホルツのヘッドライト用ウレタンクリアで塗装して大失敗したヘッドライトです

そして、こちらが6回ほど塗装を繰り返して見事な曇りとゆず肌になってしまった運転席側のヘッドライトです。
作業を行い前と比べたら、黄ばみは取れているとはいえ、クリア感は皆無な仕上がりとなってしまいました。
塗装の回数を多くしたこともあり、塗膜は十分過ぎるほど分厚くなっていると思うので、削ってリカバリーしようと思います。

そしてこちらが助手席側のヘッドライトです。
3回目の塗装を終えた時点のほうが明らかにクリア感があり、非常に残念な仕上がりになっています。
これもスプレー缶の残量がもったいないからと、噴射圧力が低い状態で無理に塗装を続けたことと、真夏の気温が30度を超える中で作業したことで塗料の乾きが早かったことが原因と考えられます。

この残念な仕上がりには、筆者自身もかなり凹みました。
過去の自分の行いを悔やんでも仕方がないので、なんとかリカバリー方法を考えたいと思います。
塗膜自体はかなり分厚くなっていると思うので、塗装をし直すというよりも、ペーパーやコンパウンドで磨いてクリアなヘッドライトに近づけていこうと思っています。
ダイハツムーヴカスタムLA100Sのヘッドライトクリア塗装に関する記事は以上になります。
この記事が、少しでも皆様のお役に立てたなら幸いです。
当ブログの記事を最後まで御覧頂きありがとうございました。
