このような疑問に、プロボックス・サクシード歴11年目の筆者がお答えします。
今回履かせた低燃費タイヤ
後期型プロボックス・サクシードは小型貨物車のため、装着できる低燃費タイヤの種類は、かなり限られた選択肢しかありません。
小型貨物車にはバンタイヤを装着しなければならず、バンタイヤで低燃費タイヤとなると市場で販売されている種類が少ないからです。
タイヤのサイズ的には純正で155/80R14なので、乗用車用のタイヤでも物理的には履けることになりますが、純正指定のタイヤがバンタイヤなので、車検時に問題となる可能性があります。
筆者の場合は、各社のタイヤを比較検討した結果、ブリジストンとダンロップの低燃費バンタイヤが、最後まで候補として残りました。
最終的には、コストパフォーマンスを重視して、ダンロップの低燃費バンタイヤを選ぶことにしました。
ダンロップエナセーブVAN01

今回、筆者が後期型サクシードに履かせた低燃費タイヤは、ダンロップのエナセーブVAN01です。
このタイヤを選んだ理由は、比較検討していたブリジストンの低燃費タイヤと比べて価格が大幅に安く、ダンロップというブランド力もあって、性能と信頼性に問題が無いと思ったためです。
筆者がタイヤ購入時に比較した時は、ダンロップとブリジストンのバン用の低燃費タイヤで価格がタイヤ1本当たり約3000円ほどダンロップのほうが安く、タイヤを1台分4本買うと合計で1万円以上の金額差になりました。
とはいっても、あまりにも安すぎるタイヤも怖いので、ブリジストンより1ランク安いダンロップを選ぶことにしました。
特に雪国のスタッドレスタイヤは、ブリジストンが圧倒的に高いシェアを占めていますが、筆者の普段走る地域は比較的温暖な地域で豪雪地帯ではないので、ダンロップで必要十分だと判断しました。
価格
今回購入したダンロップの低燃費タイヤ、エナセーブVAN01の価格は、タイヤ1本あたり新品で約6000円でした。
筆者は楽天市場で購入し、ポイントもたくさん付与されたので、実質は5000円を切るくらいで購入できました。
ブリジストンの同じサイズのバン用低燃費タイヤは、1本あたり約10000円していたので、ダンロップはかなり安かったということになります。
この価格差の分、性能や耐久性などに差があるのかもしれませんが、それでも価格がおよそ半額なので、ダンロップを選ぶ人は多いのではないでしょうか。
筆者の場合は、以前に乗っていた前期型のサクシード(プロボックス)でも同じダンロップのエナセーブVAN01を装着しており、約5年間使用した経験があったのですが、車を乗り換えるまで特に不具合も無く、燃費も良好だったので今回も安心して購入出来ました。
サイズ

筆者の後期型サクシードに低燃費タイヤを装着するにあたり、今回購入したダンロップの低燃費タイヤ、エナセーブVAN01は純正指定サイズの155/80R14を選びました。
使用環境や燃費、コストパフォーマンスを考えて、純正指定サイズがベストだと思いました。
交換する前に履いていたタイヤは、トーヨータイヤの低燃費タイヤではないノーマルタイヤで、同じく純正指定サイズだったので、低燃費タイヤとノーマルタイヤとの燃費比較ができそうです。
後期型プロボックス・サクシードの純正指定タイヤサイズは、幅が155という極細サイズで、今時の軽自動車よりも細いくらいで少し頼りない印象があります。
おそらくですが、燃費性能を重視して転がり抵抗の小さい幅の細いタイヤを純正採用しているのだと思います。
交換後の燃費改善効果
ここでは、低燃費タイヤとノーマルタイヤの燃費比較をしたいと思います。
タイヤ単体の交換で、燃費にどれだけ影響があるのか比較したいと思います。
低燃費タイヤは、タイヤ自体のゴムの変形を抑えて、より真円に近い状態で転がることで抵抗を減らしています。
また、タイヤが変形すると熱エネルギーが発生して損失となるため、その点でもロスを減らして燃費を良くする効果があるようです。
筆者は、今まで乗ってきた様々な車に低燃費タイヤを履かせた経験がありますが、交換後の走りはじめから転がり抵抗の低さを体感でき、燃費についても僅かながら向上した思い出があります。
交換前の夏タイヤとの比較
交換前に履いていたトーヨータイヤのノーマルタイヤと、今回装着したダンロップの低燃費タイヤを比較すると、低燃費タイヤに交換後は平均燃費が0.5キロほど向上しました。
低燃費タイヤと比較するのは、筆者が後期型サクシードを中古車で購入した際に、最初から履いていたトーヨータイヤのバン用ノーマルタイヤで、残りのタイヤ溝は5分山ほどの使用感のあるタイヤとなっています。
交換前に履いていたトーヨーのノーマルタイヤは、低燃費タイヤという訳ではなく耐磨耗性能に優れたロングライフタイプのバンタイヤで、タイヤの残り溝も5割程度に減っていました。
平均燃費で0.5キロの向上は、数字としては僅かなものかもしれませんが、信号待ちからのスタート時や、走行中にアクセルから足を離して惰性走行した際の転がる感じは、低燃費タイヤのほうが圧倒的に軽く転がる感覚がします。
また、どのような使用環境においても、平均燃費の向上が0.5キロを下回ることはなかったことも補足しておきます。
スタッドレスタイヤとの比較
スタッドレスタイヤと低燃費タイヤを比較すると、低燃費タイヤのほうが明らかに車の動きが軽く、転がり抵抗の低さが感じられました。
スタッドレスタイヤは、雪道や凍結路のグリップ力を確保する為、タイヤのトレッドパターンやゴムの柔らかさがノーマルタイヤとは全く異なり、転がり抵抗が大きくなりがちなので、この結果は当然と言えば当然です。
タイヤの性格が違い過ぎて、あまりフェアな比較ではありませんが、スタッドレスタイヤと低燃費タイヤを燃費面で比較すると、平均燃費でおよそ1キロほども違います。
平均燃費の差では1キロですが、スタッドレスタイヤを履く冬はあまりエアコンを使用しないので燃費に有利なのに対し、低燃費タイヤを履く春から秋にかけてはエアコンをよく使うので燃費に不利なことを考えると、実質的には1キロ以上の燃費低減効果がありそうです。
街中を車で走っていると、夏でもスタッドレスタイヤを履きっぱなしの車を見かけることがありますが、燃費面ではかなりデメリットがあるように思います。
乗り心地やロードノイズ
燃費面では確かな効果がありそうな低燃費タイヤですが、乗り心地やロードノイズはどうなのか検証していきます。
タイヤの性能は燃費だけではなく、乗り心地やロードノイズも大事な要素です。
筆者が今まで履いてきた低燃費タイヤの感想としては、乗り心地は他のタイヤとほとんど変わらず、ロードノイズもプレミアムタイヤと比較すると確かにうるさいですが、そこまでひどくありません。
低燃費タイヤと言っても、燃費の向上率はそこまで大きくないので、ノーマルタイヤからわざわざ費用を払って交換するメリットは無いように筆者は思います。
もし、古くて磨耗したタイヤを交換する機会があるのなら、ついでに低燃費タイヤを選択するのはコスト面で見てもありだと筆者は思います。
乗り心地
中古車として購入した時から履いていた、古く磨耗したトーヨータイヤのバンタイヤと比較すると、低燃費タイヤに交換後は明らかに乗り心地が良くなりました。
ダンロップエナセーブVAN01は、新品で購入したので新しく、ゴムがまだ柔らかいので乗り心地が良くなった可能性があります。
タイヤはゴムで出来ているので、装着してから年数が経ってくると、水分や紫外線でゴムが劣化して固くなってくる傾向があり、乗り心地も悪くなってきます。
タイヤを新品に交換すると、ゴムが劣化していない柔らかく柔軟性のある状態になりますので、これは低燃費タイヤに限らず、タイヤを新品に交換することで車の乗り心地が良くなることがあります。
後期型のプロボックス・サクシードに関しては、元々の設計が小型貨物車なので、乗り心地はあまり良くはありませんが、それでもタイヤが新品になると乗り心地が大きく改善するのを筆者は体感出来ました。
ロードノイズ
低燃費タイヤのロードノイズは、スタッドレスタイヤと比較すると圧倒的に静かで、古いノーマルタイヤと比較しても静かになりました。
今回購入したダンロップエナセーブVAN01は、新品で購入したのでゴムが柔らかく、縦溝も十分に残っている状態だったので、ロードノイズに関しては有利だった可能性があります。
スタッドレスタイヤは、元々のトレッドパターン(タイヤ溝)が横溝が多く、ロードノイズが大きくなる傾向があるタイヤなので、低燃費タイヤのほうが圧倒的に静かに感じるのは当然のことだと思います。
ノーマルタイヤでも、経年劣化でゴムが固くなって溝が減っている古いタイヤと比較すると、低燃費タイヤのほうがロードノイズが少なかったことに驚きました。
低燃費タイヤは、転がり抵抗を小さくするためにタイヤの変形を最小限に抑えるなどの工夫がされており、そのような対策が結果としてロードノイズの面でも良い影響をもたらしたのかも知れません。

