このような疑問に、コインパーキング業界に在籍して15年以上になる筆者がお答えします。
コインパーキングで領収書が出なかった時の対処法

コインパーキングを利用して、精算後に領収書が出なかったら焦りますよね。
領収書が出ないトラブルは、コインパーキングでは割りとよくあることです。
では、どのように対応すれば良いのか?再発行は可能なのか?などの疑問に、コインパーキング業界歴15年以上の筆者が回答していきます。
代表的な対応方法をご紹介しますが、精算機の機種や管理会社によっては、対応方法に差がある可能性があります。
その点はご承知置きのうえ、ご覧下さい。
まずは管理会社に電話

コインパーキングで領収書が出なかった時の対処法として、まず最初に行うべきことは管理会社へ連絡することです。
領収書の発行案内や再発行の手続きは、管理会社が行うことがほとんどだからです。
管理会社の連絡先は料金看板や精算機のどこかに必ず書いてあり、ほとんどの場合がコールセンターに繋がりますが、フリーダイヤルの場合とそうではない場合があるので通話料には注意が必要です。
管理会社のコールセンターに繋がると、まず始めに駐車場の名称や住所、管理番号などを聞かれ、コインパーキングの特定を行うと思いますが、これらの情報は、精算機や料金看板のどこかに必ず書いてあるので確認しましょう。
その他にも、停めた車室の番号や利用時間、精算した金額などを聞かれると思いますが、注意すべきポイントとしては、領収書が出なかったら時間を置かずにすぐ管理会社に連絡することです。
管理会社の指示に従って領収書の再発行手続きを行う

管理会社に連絡したら、指示に従って領収書の再発行手続きを行います。
領収書が出なかったことに対して過失がなければ、ほとんどの場合は領収書の再発行が可能でしょう。
ここでの注意点は、フラップ式のコインパーキングで車を動かさずにいると、一定時間経過後に再びロックされてしまうことです。
この場合の対応は、管理会社によって異なりますが、遠隔操作で対応してくれたり、再課金された料金を後日返金、もしくは車を別の場所に動かすなど、何らかの指示があると思います。
車を別の場所に動かす場合は、周辺に空いているスペースがあるかどうかが問題になりますが、指示に従いましょう。
郵送・メール・FAXなどで領収書が届く

領収書の再発行は、郵送・メール・FAXなどで送られてくる場合が多いようです。
住所やメールアドレス、携帯電話の番号やFAX番号などをあらかじめ答えられるようにしておきましょう。
最近は携帯電話の電話番号からショートメッセージを送信し、そこに記載されたURLから領収書の再発行手続きを行うケースも増えてきています。
郵送の場合は再発行された領収書が手元に届くのに時間がかかり、早くても3日ほど、遅ければ1週間~2週間ほど待たされる可能性があります。
メールの場合は、PDFファイルやURLなどで速やかに送信してもらえるので、郵送よりも早い場合がほとんどです。
領収書が出ない時の考えられる主な原因
では、そもそも領収書が出なかった原因は何が考えられるのでしょう。
原因が分かれば、領収書が出なかった時の嫌な気持ちやイラつきも少しはやわらぐと思います。
大体の場合は、精算機の機械自体に何か問題があるケースがほとんどですが、まれに利用者側にも過失があって、領収書が発行されないこともあります。
機械的な問題の場合は、修理やメンテナンスをしない限り、今後も領収書が発行されない可能性が高いので、注意が必要です。
特に古い機械は、領収書を発行するプリンターが劣化している可能性がありますので、そのようなコインパーキングは利用を避けるのも手です。
領収書用紙が無い
領収書が出ない原因として1番多いのが、領収書用紙の紙切れです。
ロール紙が無くなると当然領収書は出てきません。
精算機内にはプリンターがあり、ロール紙に印字することで領収書を発行しています。
多くの精算機が、ロール紙切れの際にその事実を利用者に知らせる警報ランプを装備しており、一応、それを確認することで車を停める前や精算する前にロール紙切れを知ることができます。
ロール紙切れで領収書が出なかった場合は、利用者には特に過失は無いので、再発行にもスムーズに応じてもらえる可能性が高いです。
プリンターの故障
精算機のプリンターが故障していることもあります。
プリンターにトラブルがあると、当然領収書は発行されません。
精算機のプリンターは、ロール紙に印字してカッターで紙を切り離しますが、このカッター部分に紙が詰まることが稀に発生します。
紙が詰まってしまう原因は、ロール紙のセットミスやプリンターの劣化などですが、このような現象が頻繁するコインパーキングは、プリンターの交換や修理を行わない限り完全には治りません。
このようなコインパーキングでは、次回以降も領収書が出ないトラブルが起きる可能性が高いので、場合によっては該当コインパーキングの利用自体を避けるといった対応策も必要かもしれません。
領収書発行ボタンの故障
精算機の領収書発行ボタンが故障していることもあります。
領収書発行ボタンが故障している場合、当然ですが領収書は発行されません。
領収書を発行する際に精算機の領収書ボタンを押すと思いますが、極稀に領収書ボタン自体が故障していることがあります。
コインパーキングは基本的に無人なので、利用者によっては精算機のボタンを乱暴に扱うなどすることがあり、ボタンが壊れてしまうことがあります。
特にボタンの表面が割れていたり、明らかに劣化しているものは、ボタンそのものが原因である可能性があります。
料金の残額が残っている
駐車料金の残額が残っていて、領収書が発行されないケースもあります。
料金を全額精算し支払いが完了しなければ、当然ですが領収書も発行されません。
非常に稀なケースですが、料金の払い残しに気が付かずに、領収書が出ないと勘違いしてしまう利用者もいるようです。
料金の払い残しがある状態では、精算機による精算が完了していないので、当然ながら領収書は発行されません。
特に精算機の料金表示部分が劣化して曇っていて見にくい場合や、直射日光がきつくて料金表示が見えにくい場合は注意が必要です。