このような疑問に、サンコーの食洗機ラクアを約1年間実際に使った経験のある筆者がお答えします。
食洗機ラクアを実際に使ってみたレビュー
実際に約1年間、サンコーの食洗機ラクアを使ってみたレビューをご紹介します。
手洗いと比べて楽なのか?耐久性は問題無いのか?など。
筆者としては、これからの時代は食洗機は必須の家電だと思っています。
服の洗濯を洗濯機に任せるように、食器を洗うのを手でやるのは非常識と言われる時代がもうすぐ来そうな気がしています。
ラクアは、お手頃価格で配管工事も不要で使えるので、食洗機を試してみたい方にはぴったりの商品です。
手洗いとの比較


手洗いで食器を洗うのと、食洗機のラクアで洗うのを比べると、ラクアを使ったほうが若干楽かなといった印象です。
食洗機を使うのに、準備の手間がかかるので、そこまで楽にはなりませんでした。
より具体的に言うと、洗う食器の量が多い時(2~3人分)は、ラクアを使ったほうが楽で、量が少ない時(1人分など)は、むしろ手洗いで洗ったほうが楽だという印象です。
私は、普段2人分の食器を洗うことが多いのですが、手洗いで洗っていた時よりもラクアを使ったほうが若干楽と感じています。
なぜすごく楽にならないかと言うと、食洗機の中のカゴにうまく食器を並べるのに少しコツが要ることと、分岐水栓を付けていないので給水タンクに水を入れる手間があるので、若干楽になったというのが正直なところです。
ただ、複雑な形状の物や、手では洗えない隙間が多い物などは、温水の水流で洗う食洗機のほうがキレイになると感じました。
カゴに食器を入れる時





食洗機ラクアのカゴに食器を入れる際は、よく考えて入れないとうまく洗えません。
例えば、食器同士が完全に重なっている状態では、水が入っていかないので汚れがうまく落ちません。
また、カゴの下から食器の一部がはみ出してしまうと、カゴの下で水を出しながら回っているプロペラのような部品に引っ掛かってしまい、汚れを落とす効率が落ちます。
私も何度か、カゴの下から食器がはみ出してしまい、プロペラが止まってうまく洗えていないことがありました。
これは食洗機全般に言えることかもしれませんが、食器をパズルのように考えて入れないといけないのは少しストレスですし、手間もかかります。
給水について



給水については、分岐水栓で給水するか付属のジョッキで給水するかで手間が大きく変わります。
付属のジョッキで給水する場合は、何回か往復しなければならないので、手間が掛かります。
水道の蛇口から、分岐水栓で水をラクアまで繋げられる場合は、水栓をひねるだけで給水が出来るので手間はあまり掛からないと思います。
分岐水栓を使用しない場合は、本体に付属しているジョッキを使って、本体上部の給水口から手動で水を入れなければなりません。
本体には約5リットルの水を入れる必要があるので、付属のジョッキでは約3杯分の水を入れなければなりません。
一回の洗浄で、約5リットルの水を全て使ってしまうので、食洗機を動かすたびに給水が必要です。
給水の手間削減方法



給水の手間を減らす方法として、このような水タンクをホームセンターで購入しました。
付属のジョッキでの給水作業は、さすがに手間で諦めました。
ラクアの製造元であるサンコーさんでも、給水ジャグの販売がありますが、品切れ中だったので代わりの物を探してきました。
容量は10リットルで少し大きいですが、1回で給水が完了するので、付属のジョッキで3往復して給水するよりもかなり楽になりました。
満水のブザーが鳴れば、水を止める必要がありますが、給水中は他の用事も出来るので、家事的にはかなり楽になります。
水道代について
我が家では2ヶ月に1度水道代の請求があり、ラクアを購入してからちょうど2ヶ月後の水道代はというと、購入前と比較して約1000円ほど安くなりました。
水道代は安くなりましたが、電気代は上がっているような気がします。
2ヶ月分で約1000円安くなったので、1ヶ月に直すと約500円ほど水道代が安くなった計算で、手洗いよりも食洗機ラクアで洗ったほうが、手間も水道代も節約出来そうです。
ちなみに、我が家では毎日晩御飯後に、2人分の食器をラクアで洗っており、これより少人数分の食器を洗う場合は、水道代の節約効果が小さくなる可能性もあります。
逆に2人分以上の量の食器を洗う場合は、水道代の節約効果がより大きくなりそうです。
食洗機ラクア購入の注意点
サンコーの食洗機ラクアを購入するにあたり、注意すべき点がいくつかあります。
主に本体の大きさや電源について注意したほうが良いです。
ラクアの大きさは意外と大きく、重量も重たいので、設置場所を選びます。
また、電源コンセントはアース付きのもので、アースの接続が出来ないコンセントだと困ってしまいます。
給水や排水も必要なので、意外と設置場所には悩むかもしれません。
意外と大きい


ラクアの本体は意外と大きく、重さもあるので置き場所をよく考える必要があります。
しっかりした場所でないと、安定感が出ず危険です。
給水と排水があるので、出来ればシンクの近くに設置するのが望ましいですが、シンクの回りに広いスペースを確保するのは難しいことが多く、設置場所が確保できない可能性があります。
また、排水は本体よりも低い位置にする必要があり、我が家では、キッチンカウンターの上に置いてシンクに排水するようにしています。
本体の重さもありますが、そこに洗浄用の水と食器が入るとかなりの重さになりますので、キッチンカウンターのようなしっかりした場所に設置することをおすすめします。
コンセントのアース線問題



食洗機ラクアの電源コンセントにはアース線があり、アース線を繋げることが推奨されています。
食洗機は洗濯機などと同じく水を使う家電なので、漏電防止のためにアース線を繋げることが推奨されます。
設置場所の近くにアース付きのコンセントがあれば問題無いですが、無い場合はどこかからアースを取る必要があります。
キッチンの近くで言うと、冷蔵庫や電子レンジ用のコンセントはアースが付いていることがほとんどですが、すでに使ってしまっていることがほとんどだと思うので、接続するのは難しいと思います。
我が家でも、食洗機の設置場所近くにアースを取れる場所がなく、仕方がないのでアース線を延長しエアコンのアースに共締めしました。
意外と手間がかかる
食洗機ラクアを使って食器を洗うのは、設置環境によっては意外と手間が掛かります。
給水の手間や、カゴに食器を上手く入れる手間など。
まず、カゴに食器を上手く入れるのに慣れが必要で、失敗するとうまく洗えないこともあります。
また、給水が分岐水栓なら問題ありませんが、付属のジョッキで入れる場合は3杯分入れる必要があるので、かなり手間が掛かります。
特に洗う食器の量が少ない場合は、「これ手で洗ったほうが楽で早いんじゃね?」と思うこともあります。
メンテナンスについて






サンコーのラクアを使い始めて9ヶ月目の汚れ具合をチェックし、食べ屑などを回収するカゴと網の状況を確認しましたので報告します。
ラクアは温水で食器を洗う食洗機なので、庫内の汚れは全くありませんでした。
食べ屑などを回収するカゴと網には、コケのような汚れの付着が若干見られましたが、動作に悪影響を及ぼすほどの汚れはありませんでした。
我が家では、食器をラクアに入れる前に、流水で大まかな汚れやクズを洗い流しており、頑固な焦げ付きなどは、金属タワシで落としてから食洗機に入れています。
おそらく、その予洗いのおかげでカゴや網がさほど汚れていなかったのだと思います。
具材が付いたままの食器や、汚れが激しい物をそのまま食洗機に入れると、おそらくカゴや網はかなり汚れて詰まることもあると思います。
食洗機サンコーラクアの耐久性について
我が家で使っていたサンコーラクア食洗機ですが、購入から1年が過ぎた辺りで故障し使えなくなってしまいました。
製品保証が切れる1年をちょうど過ぎたあたりで壊れてしまったので、相当ショックでした。
症状としては、電源を入れてスタートボタンを押すと、しばらくしてエラーが表示され、運転が開始されません。
取扱説明書でエラーコードを確認すると、温度センサーのエラーとのことで、センサーを確認し清掃を行いましたが復旧せず、センサー自体を交換出来ないかとダメもとで本体を分解してみましたが、とても素人で修理は無理そうだったので諦めました。
ネットで検索すると、同じような症状で同じような時期に故障したという情報が出てきたので、ラクアの弱点なのかも知れません。
購入から1年と少しで壊れてしまった我が家のラクア、耐久性は低いと言うよりほかありません。